私は、変わらない運命に全てを諦めてしまった。
希望を持っても変わらない。
変えられると信じていても裏切られた。

何度も何度も繰り返すうちに、全てを投げた。

そぅ。私はただの傍観者になったのだ。

私は、あの子にも何度も伝えた。
期待や望みは裏切られる。
奇跡なんかは起きない…。

あのコが傷つく所をもぅ見たくないから。
叶うはずの願いを持ち続けるのには、残酷なこの現実では無理だったのだ。
終わる事の無い惨劇を何度も繰り返して、終わらない悪夢に飲み込まれて
…もぉ全てをあきらめかけた。
全てに嫌気が差したあの子が奇跡を望むのを諦めかけたその時に…小さな奇跡が起きた。

そこから、また芽生えた希望。
彼は私達が超えられなかった壁を越えてくれる存在なのかもしれない。

奇跡が奇跡を呼び、全ての悪夢の連鎖を断ち切れそうになった…のに。

・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・

私も「傍観者」をやめた。
舞台に立って、この惨劇を終わらせるために…。



―終わり―
2007/01/21
2007/06/03 UP
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