「…これはどういう事かな??中尉??」
少しも表情が変わらないまま、軽くため息をつくと中尉はこう言った。
「…そっくりそのままお返しします。
そんな事よりきちんと仕事をしていただけますでしょうか??」
すると大佐は(そんな事呼ばわりされた事に対して内心ショックを受けつつ)も
「中尉。私が何故いつもここに来るか知っているかね??」
「…存じ上げません」

「キミに逢うためだよ」とさらり。
「…あら。それは光栄ですね」とこれまたさらり。
ここで引き下がるわけにはいかないとばかりに大佐は更にこう言った。
「だから、この邪魔なものをのけてくれないか??」
すると、先ほどから少しも動じる事ない中尉から
「大佐」と一言。

その言葉に少しびくとしつつ体制を整え
「・・・なんだ??」と答えた

「私、仕事のできる男が好きなんです」
と少し微笑みながら大佐の顔に当てた書類を揺らす。

「…私は仕事の出来る男だ!!」とその書類を受け取り机に向かう大佐。

中尉は「ふふ」と微笑ながら、席に着き自分の仕事を始めた。

そして大佐はというと…
席に着いた中尉を見ながら
「(もしかして私は彼女の尻に引かれているのか??ふぅ…これじゃ先が思いやられるな)」とふっと笑った

―終わり―
2004/1/23
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