「ごっそーさん!!」とスプーンを置き満足そうな笑顔を浮かべ一服するエド。
「・・・・・・・。」
そんなエドをウィンリーがじーっと見つめる。
「な。何だよ??早くメシ食えよ。おいてっちまうぞ」少し焦りながらエドがそう言うと
机の上に綺麗に残された牛乳を指差しながら
「…アンタね〜、ちゃんと牛乳位飲みなさいよぉ。そんなだからいつまでたってもチビなのよ!!」と一言。
「チビ」と言う単語に敏感に反応したエドは「…誰がマイクロドチビだよ(怒) 牛のそんな白濁した分泌物が飲めるか!!」
毎回同じ様な事を言うエドに半ば呆れつつも…
「…じゃぁ、どうしたら飲むのよ??アンタの好きなシチューにでも入れたげようか??」と妥協案。
「・・・・・・(ポツリ)」
聞こえるか聞こえないくらいの声でエドがぽつりとつぶやいた。
「…ん??何か言った??エド」
「…お前が口移しで飲ましてくれるんなら考えてやっても良いケド??」
と意地悪そうな表情でにやりと笑った。
流石にここまではしないだろうとにらんだのだ

「…」
ウィンリィはにっこりと微笑むと、すぐ傍にあった牛乳瓶を掴み口にぐいっと含み、エドを引き寄せ口に牛乳を含ませた。
急に入ってきた牛乳に慌てふためきながら暴れたエドの口から牛乳が少しこぼれた。
そして、目を丸くさせ涙を溜めながら口に入ってきた牛乳を無理やり飲み込んだ。

(本気でやるとは思わなかった…)と後悔しながら…。

「もぉ、手間かけさせんじゃないわよ。第一生暖かい牛乳なんて余計気持ち悪いじゃないの!!」
「げほごほッ。ま・まさか本気でやるなんて誰も思わねーじゃねえか!!」
「アンタがやれって言うからやったのに何て言い草よ。」とウィンリィはエドから少し目をそらし
「…私の腕がもっとあったらアンタの身長ものびるんだよね…。ごめんね」とつぶやいた。

「そ…そんな事…」ないと言おうと思ったが、目に入った牛乳瓶を掴み、一気に飲み干した。
「…エ・エド!?」
目にまた涙を溜めながら悲愴な顔つきで
「お前は精一杯やってくれてるよ。
お前のせいなんかじゃないから…。
気にする事なんか無いんだよ。
お前が気にしなくても良いように
早くお前よりデカくなってやるよ」
「…エド。」
「な、何だよ(焦」
「そんな青い顔で格好良いこと言っても格好つかないわね」とにやりと笑った。
「…う!!うるせぇ!!( ̄□ ̄;) 」
(何だよ、人が折角…ぶつぶつ)」
「エ〜ドッvV」
「なんだよ」
「私はアンタが大きかろうが小さかろうが大好きだからね」と満面の笑み。
顔を真っ赤にしながらエドが言う
「///…ちっさい言うな。
見てろよ。すぐにお前の身長なんか追い越してやるからな」
「期待しないで待ってます(笑)」とにやりと笑った

「か…可愛くない女…」とぽつりとつぶやいた言葉は風に流されて消えていった

―終わり―
2004/2/22

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